いつもの日々

わたかぜの忘備録。映画、アニメ、小説などの感想をメインに

小説

小説 『屍者の帝国』 感想 複雑化した情報は質量を持つ

www.kawade.co.jp 伊藤計劃さんと円城塔さんの共著。 伊藤計劃さんが序章を遺し早逝された後、円城塔さんが完成させました。 伊藤計劃さんの作品はSFな世界観とその中で論じられる哲学的なテーマが魅力的で好きです。 しかし、正直に言うと今作はごちゃごち…

小説「虐殺器官」感想 人間の持つ"良心"はどこから来たのか

こんにちは。 前の記事に引き続き伊藤計劃さんの小説です。 ”ことば”や”死”が一番のテーマだと思いますが、ハーモニーと同じように人の”意識”もテーマにしており、そのテーマに対して独自の解釈で展開されるストーリーはとても面白かったです。 今作はそのよ…

小説「ハーモニー <harmony/>」感想 ”完璧な”人間の先に待っているものは

伊藤計劃さんのSF小説です。 約一年前に一度読みました。その時期に映画も公開されましたが、小説だけでかなり満足したのと公開映画館の少なさ、あまりよい評判を聞かなかったのもあって見に行かず今に至ります。 伊藤計劃さんの別作品「虐殺器官」の映画も…