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いつもの日々を楽しもう

わたかぜの忘備録。映画、アニメ、小説などの感想をメインに

響け!ユーフォニアム2 第9話 「ひびけ!ユーフォニアム」 感想 ユーフォっぽい久美子

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前回は久美子の音楽の原点が明らかになりましたが、今回はあすか先輩の原点が明らかになりました。

あすかが久美子にこのような話をする気になったのは久美子が”ユーフォ”っぽかったからです。

 

・「黄前ちゃんらしいね」

夏妃先輩の言葉ですが、これはアニメ1期の5話、帰り道で麗奈が言った「黄前さんらしいね」が元になってます。麗奈は久美子の”らしさ”を気に入ったからこそ彼女と仲良くなっていったのです。

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普通のふりして、どっか見透かされてるような。

気付いてなさそうで、気付いてるような。

そして一番痛いときにポロッと言葉になって出てくる。

「本気で全国行けると思ってたの?」

だからなんか引っかかる。ギュッと捕まえてその皮はがしてやるって。

 久美子は、普段は周りの意見に流されがちで自分からあまり主張することはありません。しかし時々本音をポロッとだす。それは相手が精神状態に関係なく、突然出てくる。だからこそ相手の心にグサッときます。そのギャップが久美子らしい。

 

久美子は好奇心が強いのか、本音が無意識にポロッと出てしまう。だから久美子の本音を聞いた人たちは、普段は猫をかぶっているように見える。ある意味ミステリアス。麗奈はその奥にある本音をもっと知りたくなった。それが上記のセリフに全て表れています。

通常、人は一貫している人より少し揺らぎがある人の方が興味が湧きやすしドラマ性があります。完璧な人より、隙とか迷いとか欠点のある人の方が人間らしいってこと。創作物でそんな主人公が多いのはそういう理由です。

 

好奇心が強く、周りに流されやすいけど本音もしっかり言ってくれる。そんな久美子だからこそ麗奈と仲良くなれたり、オーディション、希美とみぞれ、滝先生の過去、そしてあすか先輩、全ての面倒事に突っ込んで行けたのでしょう

 

あの年齢になって、相手の事情にお構いなく喋るのができるのは結構珍しい存在だと思います。

 

・あすかにとってのユーフォ

彼女がユーフォを始めたのは父の進藤正和の影響。プロのユーフォ奏者であすかの元父。小1の頃ユーフォとノートと手紙が送られてきたのがきっかけです。そこから好きになって行った。

 

彼女の母は離婚の影響かユーフォを嫌っています。また、自分の理想を娘に押し付けるタイプの親でした。そのせいであすかは母の求める娘で居続けなければならず、そんな母にユーフォをやるのを認めさせるには学校でいい成績をとり続けるしかなかった。子供らしく駄々をこねたりするのが許されない家庭環境なのが想像できます。

 

だからあすかにとってユーフォはただの遊びではありませんでした。勉強もユーフォも手を抜かない。真剣にやっていたからこそ他の人のオーディションなんて興味がない。部長をやるのもめんどくさがります。

しかし副部長をやったり、ドラムメジャーをやったりと責任のある立場にはなんだかんだついていて、そのバランスのとり方はとても大人っぽいです。あの母親を一人で支えてきたせいでしょうか。

 

全国大会の審査員を父が務めるのを知って全国を目指そうとしたのは珍しく子供らしい部分でした。

 

・ユーフォっぽい久美子

私は吹奏楽に関しては全くの素人なので以下の記事を参考にさせて頂きました。

なぜ、ユーフォなのか(『響け!ユーフォニアム』感想) - ぼっちの小部屋

 

そんなあすかにとっても久美子はとても惹かれる存在でした。

他人の意見を受け止める余裕があるように見え、相手の痛い時にポロッと本音を出してくれる。相談相手にはもってこいな感じです。

あすかは自分の弱い部分を出しても受け止めてくれると思ったからこそ久美子に話そうという気になったんでしょうね。香織や晴香部長じゃ本音でズバッと切ってくれるような安心感がなかった。

 

部内のどんな面倒事にも突っ込んでいってなんだかんだで解決する所が、ユーフォの吹奏楽の中での「何でも屋」という立ち位置と同じだったからあすか先輩は久美子の事をユーフォっぽいと表現したのでしょう。

あと普段は目立たないけど時々本音をこぼすというのも高音でも低音でもない中低音って感じがしてユーフォらしいです。

 

このことを踏まえるとあすかが自分は全くユーフォっぽくないといったのがわかると思います。

あすかが本音で話せた唯一の友達が久美子だったのです。

そしてそんな自分を好きですと言ってくれる嬉しさは何よりも尊い。

 

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・中世古香織と靴ひも

靴ひもを結ぶシーンがありました。あすか先輩の表情は全く分からず香織先輩の後ろ姿だけが見える。あすか先輩は喜ぶどころかむしろ嫌そうな雰囲気出してましたね。

香織が靴ひもを”縛った”シーンは自分を”縛る”母を連想していやになったのか過保護な母を連想して感じで嫌になったのか。

もしそうなら、あすか先輩のお気に入りの靴は彼女の好きなユーフォを象徴している事になり、あすかは香織をあすかの母と重ねてしまっていることになります。香織先輩あんだけ尽くしているのにそこが仇となるなんて悲しすぎる。。

 

・雑記

「ユーフォっぽい」というセリフは原作にはなく、アニメオリジナルです。

この大事な場面でアニメオリジナルが入ってきて私はとても感動しました。

原作はドライな感じの中に青春要素が詰め込まれていて現実感があって好きですが、アニメはさらにわかりやすく感動青春ものになっていてこちらも毎週楽しんでいます。

ついでに言うと「黄前さんらしいね」も原作にはありません。

1期の「上手くなりたい」と走るシーンもアニメオリジナルだし、ユーフォはオリジナル部分がほんとに凄いです。

 

次は麻美子さんの話かな?一週間後が楽しみです。

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