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わたかぜの忘備録。映画、アニメ、小説などの感想をメインに

『やがて君になる』 感想 愛こそが人生で1番大切なもの。互いに依存する素晴らしさ

人生で1番大切なのは愛!

古今東西、愛をテーマにしたお話は沢山あります。寧ろ、愛が存在しない物語などないと言っていいかもしれません。

この世界には、男女の恋愛は勿論、親子愛、師弟愛など色々な関係の愛が存在します。友情も一種の愛です。相手を慈しみ、大切に思う気持ち。それが愛なのです。

 

人は1人では生きられないとよく言いますが、その1番の理由は人は愛を欲する生き物だからです。

人は愛されないと壊れていきます。孤独を感じ、寂しいと思う。そんな状態で生きていけるでしょうか?生きていて楽しいでしょうか?

愛されないと自尊心が低くなる。そんな状態では人を愛する事も出来なくなる。そうして愛を理解できなくなる。

ちっぽけな自分だけの世界に閉じこもって世界を恨む。自分が正しいと叫び、他人の事を考えられなくなる。

愛されることのない人の世界は荒んだものになってしまいます。

 

・「やがて君になる」の作品紹介

それだけ人生にとって大事な恋愛に興味を持ち出す年代は思春期です。

そんな思春期の真っ只中で「愛を理解できない」「誰かを"特別に"好きになれない」自分に不安を感じている女子高生、小糸侑が今作の主人公。

 

女子高生は恋バナが大好き。周りが恋の話で盛り上がっている中、侑は自分だけその気持ちを理解できない孤独を感じています。

 

『やがて君になる』は侑が誰かを"特別に"思うようになる過程を0から丁寧に描いた物語です

七海燈子という先輩から告白された事をきっかけに話が進んで行きます。

今作の特徴として登場人物の心情が物凄くわかりやすい!とても丁寧に描かれてました。
また、男と女という関係ではなく女同士。だからこそ純粋な愛が伝わってくる。
百合なんてよく知らないよ!と言った人にもオススメしたい作品です。

 

現在(2016年12月)は3巻まで出てます。12/9まで1~4話が試し読みできるので興味が湧いた方は是非。

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電撃コミック大賞金賞受賞作家作品『やがて君になる』特設サイト | 月刊コミック電撃大王公式サイト


・恋する気持ちを知らない女の子
主人公は小糸侑は普通の女子高生です。レズビアンではない。

百合なんて理解できないという人と同じ立場です。だから男が読んでも非常に感情移入しやすいし、心情がわかりやすい。

誰も特別に好きになれない。意味は分かるけど誰かを愛したいという気持ちを理解できない。
そんな女の子。

 

・恋してしまった女の子

主人公の相方を務めるのは、彼女と同じように誰も好きになった事がなかった七海燈子先輩。しかし、ある事がきっかけで侑を好きになってしまいます。

 

・"理解する"ということ

あなたは、ある事象について本で読んで知っている状態の事を"理解している"と言っていいと思いますか?

確かにある程度の理解はあると思いますが、それは本当の理解ではないと思います。ただの知識として知っているのと、実際に経験した事があるのは全くの別物です。そこには大きな壁がある。

 

仕事やアルバイトなどを思い浮かべてみてください。上司から説明を受けて理解しているつもりでも、実際にやって見ると上手くいかない。そういう経験は誰にでもあると思います。

 

この物語は恋する気持ちが分からない小糸侑と、そんな侑に恋してしまった七海燈子のお話です。

最初、2人の間には恋する気持ちを知っているかどうかという大きな壁があります。

この壁が崩れていく過程が非常に面白い。

 

依存関係

依存の素晴らしい所は相手がいないと生きて行けない、その相手への愛が非常に大きなウェイトを占めている点です。愛だけがある世界はとても美しい。依存している本人はとても幸せそうです。

愛に飢えている人にとってその世界はまさに理想の世界と言えるでしょう。

 

その依存が一方的なら2人の世界はまだ愛に染まっていません。けれども、もし両者が互いに依存したら、2人の世界は愛だけに包まれたまさに至高の世界になります。

 

愛し、愛される。そんな世界、人生こそが最高。

 

最初は燈子先輩が侑に依存しているだけでした。

少し引いてた侑ですが、燈子先輩と接していくうちに、徐々に彼女の事を大切に思い始めます。そして遂に彼女のそばに居続けるという事を決心します。

逆に言うと"離れられなかった"とも取れます。恋する燈子先輩を遠ざけるほどの意思を持ち合わせていなかったのです。

ここから2人の依存関係は始まります。

 

 

最高の恋愛漫画でした!

続きが気になって仕方がない。

4巻は2017年夏に発売予定。